そろばんの効果とは!中学受験にも役立つ4つの効果と4つの成果
「受験にも役立つ効果がある習い事を検討したい」
「そろばんが今での人気な理由って…なぜ?」
このように習い事で悩む保護者さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、中学受験を考えている子どもの習い事としてそろばんをおすすめしています。
IT社会のいま、そろばんは古いと言われがちですがそのようなことはありません。
そろばん教室は、計算するだけの習い事ではありません。
そろばんを習うことで受験にも役立つ効果が多くあります。
効果に個人差はあるものの、そろばんを通して身につけたことが受験に役立つということを説明します。
中学受験に役立つ習い事を探しているならそろばんがおすすめ
「中学受験に向けてなにか習い事を始めたい」と考えているのなら、そろばん教室はおすすめです。
他にも下記のような考えの方にはそろばんを検討してほしいです。
- 中学受験でアピールできる習い事を探している
- 集中力や落ち着きを持ってほしい
- 数字や計算に強くなってほしい
次に、中学受験を検討している親子にそろばんをおすすめする理由を詳しく紹介します。
小学生の習い事ランキングで根強い人気を誇るそろばん
「そろばんは古い習い事だ」と思う人もいるかもしれませんが、今なお人気のある習い事です。計算機やAIがある時代でも、そろばん教室の人気が変わらないのには理由があります。
学研教育総合研究所が2022年9月に実施した習い事のアンケート調査によると、そろばんは8位に入っており、今でも人気が高いことが分かります。
とくに低学年男子に人気の習い事です。そろばんはすぐに効果が出る習い事ではないので、小学校低学年から入会する子が多い傾向にあります。
個人的な感想ですが、1年生で入会して塾に入る4年生までに1級合格を目指す子が多いです。
東大生の11%が習っていたそろばん
東大新聞オンラインによると、東大生のなかでそろばんを習ったことがあると回答した人は全体の約11%でした。これは進学塾・学習塾に次いで高い順位です。
記事によると、東大生の10人に1人がそろばんの経験者というのですから驚きです。
ほかにもネットを見ていると東大生のママが「そろばんを習っておいてよかった」という声も多く見られます。
さらに、日本珠算連盟の公式ホームページによると、東大・京大生の80%がソロバン学習経験者とされています。あくまでもそろばん学習なので、そろばん教室に通っていたとは限りませんが、珠算式記憶法は算数を学ぶ上で非常に有効な手段だといえるでしょう。
そろばんは履歴書や内申書にも書ける資格
そろばん3級以上で、履歴書や内申書にも書ける資格です。
ほかにも、特色入試やアピール入試、推薦入試など高校入試の際に有利になることもあります。
大阪薫英女学院中学校のように、そろばん推薦入試がある学校もあります。
「そろばん1級の資格があるから高校に合格できる」ということではありませんが、アピールポイントや加点につながることも少なくありません。
1つの習い事に取り組んだ経験は、内申点としてもきっと評価されるでしょう。
参考:一般社団法人 大阪珠算協会│珠算資格採用中学・高校一覧表2021年度
そろばんを習うと得られる効果4つ
そろばんを習うと得られる効果には、下記のようなものがあります。
計算力以外にも、身につくものが多くあります。
- 情報処理能力が早くなる
- 数の感覚が身につく
- イメージ思考が身につく
- 「右脳」と「左脳」がバランスよく発達
1つずつ詳しく説明しましょう。
1.情報処理能力が早くなる
そろばんは、数字による情報処理トレーニングの繰り返しです。
そろばんは問題を目で見て読み取り、右脳で数字をそろばんの珠に変換し、左脳で計算し正確な数字情報として処理します。
短い時間にこれだけ多くの情報を処理し指を動かし、何問も何問も計算するのがそろばんです。
そろばん教室でする「読み上げ算」は、情報処理能力が早くなる訓練です。先生が「願いましては〜」と、数字を読み上げます。子どもたちは耳で聞いた情報をそろばんに置き、計算を続けます。
読み上げ算は、紙の問題を解くのとは脳の情報処理の仕方が少し異なるものです。
読上算は先生が読み上げた数字を正確に聞き取り、早く情報処理するトレーニングになります。
これらの反復練習により、脳が情報処理する能力が早くなります。
2.数の感覚が身につく
そろばんをしていると、数感覚が身につきます。珠を見て直観的に数をとらえられる力です。
そろばんは、式や九九を暗記するのではなく、常にそろばんが頭に浮かんで珠による数の感覚が身に付きます。
数の感覚が身についていると、写真をパッと見て何個あるか分かるようになります。数えなくても見て分かるということは大人にとっては容易です。しかし、数の感覚が身についていない子どもにとっては難しいことです。
そろばんをしていると、自然と数の感覚が身につきます。
3.イメージ思考が身につく
そろばんは、数字を珠に置き換えて考えるので、イメージ思考が身に付きます。
珠の配置や動きをイメージで捉えて、右脳で計算しています。
イメージ思考が身についていると「ひらめき力」「発想力」も身につくので、受験を控えた子どもにぴったりです。
特に中学受験では、暗記問題よりもひらめきや発想力を重視した問題が好まれるのでイメージ思考が身についているのは圧倒的に有利です。
4.右脳と左脳がバランスよく発達する
そろばんは、右脳と左脳がバランスよく鍛えられる習い事です。
右脳と左脳では担当する働きが違います。
右脳・・・記憶力や空間認識力、イメージ力、ひらめき力、想像力
左脳・・・言語機能や計算力、論理的思考、概念的な思考
子どものうちは、左脳はまだまだ未熟で右脳のほうが有利になりがちです。
そろばんは、左脳と右脳を同時に使って計算します。右脳と左脳をバランスよく育てることで、今後新しいことを勉強するときの吸収力が格段に上がります。
だから、受験勉強時にも役立つ習い事です。
受験に役立つ!そろばん経験者に多く見られる成果
そろばん経験者に、多く見られる成果や特徴を紹介します。
そろばん経験者には下記のような特徴があります。
- 粘り強い忍耐力
- 高い集中力
- 注意深く見直す丁寧さ
- 向上心や意欲が高い
1つずつ詳しく説明しましょう。
1.粘り強い忍耐力を持つ
そろばんは、反復練習が大切なので、粘り強い忍耐力が身に付きます。
週2、3回の練習があり、ミスすることなく正解率を上げる練習を重ねます。
小学生にとっては、楽しいだけではありません。それでも、粘り強く取り組む忍耐力が必要です。
毎日練習すれば指が早く動くようになり上達するものの、さぼればすぐに元通りです。
それだけ忍耐力が試される習い事を何年も何年も続けるので、経験者たちは粘り強い忍耐力を持つことができます。
この経験はそろばんだけではなく、受験や学習にも役立ちます。
2.高い集中力が身につく
そろばんは、30分の間ずっと高い集中力が必要です。級が上がっていくと、珠をはじくスピードはどんどん上がり集中力が高まります。
解答を書き終わるやいなや集中力を切らさずに、問題の数字を珠に置き換えて弾きます。
受験のときも同様に高い集中力が必要です。周りの人や鉛筆の音に集中力を切らすことなく問題を解きます。
そろばんは、高い集中力を身につけるのはもちろん、受験やテストを受ける練習にもなります。
3.注意深く見直す丁寧さがある
そろばんは、計算した数字と正解を迅速かつ正しく合わせる訓練です。
特に、桁数が多い問題や複雑な計算を行う場合は、見落としやミスが起こりやすいため、丁寧に確認することが必要です。
時間以内であれば、みとり算10題、かけ算20題、わり算20題のどこから始めても構いません。そのため、苦手な分野を特に注意深く見直すことが得点につながります。
計算間違いをしないために注意深く計算する能力はもちろん、書き間違えないこと、さらに、見直す丁寧さも大切です。
時間内に終わらせる集中力と、注意深く見直す丁寧さが必要です。これもまた、受験では欠かせない力です。
4.向上心や意欲が高くなる
そろばん経験者は、向上心や意欲が高くなります。
進級を目指して努力し、挑戦心や向上心を身につける習い事です。
そろばんを習得するためには、繰り返し計算を行い、正確な答えを求める必要があります。この過程で、自分のミスを修正し、より効率的な計算方法を見つけるために努力が必要です。
いきなり上手になることも、運でいい点数が出ることもありません。
実力にあわせた級で明確な目標を設定できるので、向上心をもって取り組む姿勢が自然と身につきます。
目標に向けて意欲を持ち、コツコツ努力を重ねることはそろばんでも受験でも共通の課題です。
そろばんは「時代遅れ」「意味なかった」って本当??
そろばんが子どもたちに良い影響を与えると言われる一方、習う必要がないという口コミも見かけます。
理由としては、下記のようなものが多いです。
- そろばんは計算道具としては時代遅れ
- 学校の算数が退屈になりがち
- 習得するまでに時間がかかる
- 図形問題に対応できない
そろばんは計算をするだけでなく、脳や手先の訓練にも役立つことがあります。
計算道具としては時代遅れですが、習い事として古いというものではありません。
たしかに、そろばんはすぐに身につくものではなく、短期間での珠算3級取得などは、難しいでしょう。しかし、これまで紹介したように、そろばんを習って得られる効果はそれだけではありません。
「そろばんは時代遅れ」なんてことはないので、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ:そろばんは受験にも役立つ効果がある!
そろばんは中学受験にも役立つ習い事です。
東大生の11%が習っていた経験のある習い事で、内申書や履歴書にも書ける資格です。
【そろばんの効果】
- 情報処理能力が早くなる
- 数の感覚が身につく
- イメージ思考が身につく
- 右脳と左脳がバランスよく発達する
そろばんは計算が早くなるだけではなく、集中力の向上はもちろん、受験の予行練習としても効果的です。
そろばん経験者には「粘り強い忍耐力」や「解答を注意深く見直す力」などが身についています。
そろばんに興味を持った方は、体験レッスンから始めてみることをおすすめします。
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