子供の習い事に注目のダンス!リズム感以外に育まれる5つの力とは?
比較的新しい習い事としてダンスの人気が高まっています。
2018年には『チア☆ダン』などダンスを題材にしたドラマが流行りました。
ドラマの影響を受けて「ダンスをやってみたい!」という子が増えています。
この記事では、習い事としてのダンスが人気の理由や、習うことによって育まれる力をご紹介します。
ダンスは子どもの習い事に向いているの?
ダンスは子供の習い事に向いています。
なぜならダンスは、子どもの運動能力と音楽的なスキルを同時に育むことができるからです。
子供の頃から人前で踊る習慣が身につけば、成長してからも役に立ちます。
2012年から中学校でダンスの授業が必修化されました。
多感なこの時期でも子供の頃からダンスを習っている子はすんなりと授業に入っていくことができます。
では、どんなダンスを選べばよいのでしょう。
中学校で習うダンスは、 創作ダンス・フォークダンス・現代的なリズムのダンスの3種類です。
学校での授業に対応させるのであれば、教室の多いヒップホップダンスを習わせるのが近道です。
ただし、ヒップホップ以外のダンスでもリズム感、表現力、柔軟性を身につけられます。
どのダンスを習わせるかは、子どもの年齢や興味、適正を考慮して決めるとよいですね。
キッズダンスが人気になっている理由
最近、キッズダンスが人気です。
ダンスが授業に取り入れられたことに加え、ポップカルチャーの影響も大きいです。
EXILEやE-girls、K-POPなどは、ダンスパフォーマンスを行っていて人気があります。
多くの楽曲は、馴染みやすく盛り上がる振り付けとなっています。
アーティストのダンスは、幼稚園や小学校の運動会などでも披露されるようになってきました。
覚えたスキルを見せるダンス大会のような場が全国的に増えてきていることも、キッズダンス人気の一因です。
ダンスの種類はどのくらいある?オススメのダンスは?
ダンスにはたくさんの種類があります。
共通しているのは、基礎的な体力やリズム感を身につけることができる点です。
それでは、ダンスの種類ごとに、メリットやデメリット、教室の選び方についてみていきましょう。
ヒップホップ系ダンス教室
ヒップホップ系ダンスは男女問わず人気があり、中学の体育の授業で行われる3種類のダンスの1つでもあります。
ヒップホップダンス教室は、スタジオがある本格的なものから、自治体の体育館で低価格で活動しているものまであります。
私は学生の頃ブレイクダンスに興味を持って、練習をしたことがあります。
当時は、広場でダンスが出来る人に教えてもらうようなスタイルでした。
しかし今は、2、3歳の子にでもダンスを教えてくれる専門の教室が増えたため、子どもに安心してダンスを学ばせられる環境が整っています。
- メリット
- デメリット
- 費用
- レッスン時の服装や注意点
・全身運動のため、基礎体力や表現力がつく
・大会にはチームで参加することが多く、コミュニケーション能力や協調性が身につく
・初期費用があまりかからない
・内気な性格の子だと、仲間の輪に入っていくのが難しいこともある
・チームを組むことが多く、自己主張できないと気後れしてしまうこともある
5,000円~1万円(月4回)
単発では、1回1,500円~
レッスンでは、動きやすい服装とシューズ着用で行います。
かなりの運動量になりますので、水分補給のための水筒や、汗ふき用のタオルが必要です。
スクールによっては発表会や、大会への出場、地域のイベントなど出演機会が増えています。
チームで大会に出る時には、お揃いの衣装やヘアアレンジ、メイクをするための費用がかかります。
習い始める前に、費用を確認しておくと安心です。
クラシックバレエ
スタイルの良さや姿勢の良さを求める人におすすめの習い事は、クラシックバレエです。
幼い頃からバレエを習っていた友人は、学生時代からスタイル抜群で30歳を過ぎた今でも学生時代と変わらぬスタイルをキープしています。
- メリット
- デメリット
- 費用
- レッスン時の服装や注意点
・体力・柔軟性・表現力がつく
・体幹が鍛えられ、姿勢がよくなる
・他人が見てもバレエ経験者とわかるほど、スタイルが美しくなれる
・発表会に出ることで、度胸や自信がつく
・月謝や発表会の費用が高額
・スクール数が多くなく、場合によっては遠方まで通わなければならない
・レッスンがハードなので、子どもが好きでない場合、通わせるのに親にも根気が必要になる
・圧倒的に女子が多く、男子は入りにくい
1万円~(月4回)
普段の練習は、レオタードとトゥシューズで行います。
大体のスクールでは発表会があり、発表会費に数十万円かかるスクールも多いです。
教室によっては、衣装をレンタルしている場合もあり、入会前に1年間にかかる費用を確認しておき、不安を解消しておくとよいでしょう。
フラダンス
フラダンスは、2006年に蒼井優さんの映画の影響もあり、一気にスクールが増えました。
本格的なスクールからクラブのようなものまでレベルは様々ですが、気軽に始めやすいのが魅力です。
- メリット
- デメリット
- 費用
- レッスン時の服装や注意点
・ハワイの文化に触れられる
・意外と運動量が多いので体力がつく
・世界観が広がる(友人の子は、フラダンスを通じて英語に興味を持ち、海外で仕事をする夢を抱いて語学学習を頑張っています)
・スクールが少ない
・発表の場も少なめ
5,000円~(月4回)
地域のサークルやクラブ活動では1回、数百円のこともあり
レッスンでは、動きやすい服装の上にパウスカートをつけて練習をします。
パウスカートは手作りも出来るので、手芸が得意な親御さんならパウスカートを手作りしてみるのもいいでしょう。
発表会、町のイベント、福祉施設へのボランティア出演などの活動があります。
社交ダンス
タレントのキンタローさんが行っていたことでも有名な社交ダンスは、体幹が鍛えられ、姿勢が良くなります。
- メリット
- デメリット
- 費用
- レッスン時の服装や注意点
・運動量がかなり多く、ハードな練習が必要なので体力・筋力がつく
・社交ダンスの種類は様々なものがあり、リズム感に加え表現力も養われる
・男女ペアになって踊るので、紳士、淑女の上品な振る舞いを学べる
・圧倒的に大人のスクール生が多く、同年代の子どもとの触れ合いが少ない
・スクール数自体が少ない
1万円程度(月4回)
普段の練習は動きやすい服装と靴だけ本番と同じという場合が多いです。
大会に出るなら、相当な練習をしなければならないため、覚悟が必要になるでしょう。
チアダンス
ドラマで話題になったチアダンスは、大変な練習を積んで、仲間と栄光を勝ち取る姿は、見ていて感動します。
- メリット
- デメリット
- 費用
- 教室での服装や注意点
・体力や柔軟性がつく
・団体競技なので、コミュニケーション力が身につく
・スクール数が多くなく、特に地方ではレッスンを受けられる教室がほとんどない
・発表会など出演機会がほとんどない
1万円程度(月4回)
普段の練習は動きやすい服装、またはチームジャージを着て行います。
チームジャージやシューズ、衣装の購入費が結構かかりますが、お下がりなどを回して使うこともあります。
日本舞踊
日本舞踊は日本伝統芸能の一つです。
着物を着て、比較的ゆっくりとした調子で踊ります。
- メリット
- デメリット
- 費用
- レッスン時の服装や注意点
・日本の伝統芸能なので、日本の文化に触れることができる
・礼儀や作法などを学べる
・浴衣や着物の着付けを覚えられる
・着物や浴衣などの練習で使うものや、発表会などの費用が高額
1万円~数万円(月4回)
普段の練習は浴衣を着て踊ります。
着物を着ての立ち振る舞いも自然と身につけられます。
日本舞踊には現在5つの流派がありますので、違いや特徴を調べておくと安心です。
個人指導がメインです。
大きな舞台で発表する場合は、出演するのに数万円かかります。
観覧のチケット代や着付け、化粧、髪のセット代も負担しなければなりません。
送迎以外にも、親がサポートする場面も多々あります。
費用の他に、どのようなサポートが必要なのかを事前に調査したうえで始めると良いでしょう。
アイドル曲を踊る、アイドルダンスとは?
AKB48や乃木坂46、TWICEなどのアイドルが踊るダンスをアイドルダンスと呼びます。
最近は、難易度が高くかっこいい踊りが多いですね。
仲間同士でアイドルダンスを真似して、踊って盛り上がれるので楽しいです。
SNSが浸透したおかげで、アイドルダンスを踊った動画を投稿し、色々な人に見てもらえる機会も増えました。
本格的にダンスを習わせる前に、テレビやユーチューブなどの動画を見てアイドルダンスの練習をさせてみると面白いかもしれませんね。
子どもがダンスに興味を持って本格的に習いたいと言い出したら、教室を探してみるのも1つの方法です。
どの分野のダンスを踊りたいのか確認しよう
子どもがどのダンスを習ったとしても、リズム感や柔軟性、表現力、コミュニケーション力を養うことが出来ます。
しかし、ダンスには色々なタイプがあり、スタイルも多様です。
まずは、親は子どもがどの分野のダンスを踊りたいのかを確認してみましょう。
子どもの興味を確認したうえで、金銭的な条件や、親のサポートが必要かどうか、自宅での練習の必要性などを考慮して決めるとよいと思います。
スクールに通う目的をはっきりさせておこう
クラシックバレエや日本舞踊などは習わなくては習得できませんので、スクールに入るほか選択がありません。
しかし、ヒップホップなどのダンスは独学で覚える子も多数います。
スクールに通う目的は何かをはっきりさせておきましょう。
「基本的なステップを一から教えてもらいたい」「仲間が欲しい」「大会などで好成績をおさめるため」などが考えられます。
目的があると、日々の練習で迷いがでたときにも本来の目的に焦点を当てやすくなります。
目的以外に、目標を明確にすることも大切です。
小さな目標を立て、少しずつ達成しながら進めるとよいですね。
大きな目標を立てると先が長くて、途中でくじけやすくなってしまいます。
まずは数ヶ月~1年で叶えられる目標を立てて頑張ってみましょう。
毎月の練習もなかだるみせずにモチベーションを高く持ったまま続けることが出来ます。
ダンスを習わせると育まれる5つの力
ダンスを習うと、リズム感がよくなります。
その他に身につく力としては、次のようなものがあります。
- 体力
- 柔軟性
- 表現力
- 協調性
- 度胸がつく
体全体を動かすため、基礎体力がつきます。
最近は運動不足で肥満傾向の子どもが増えていますが、ダンスは体形維持にも役立ちます。
食が細い子が体を動かすことによって食事の量が増えたという体験談を聞いたこともあります。
本格的な練習の前には念入りに柔軟体操をします。
柔軟でしなやかな体は、代謝が良くなるので免疫力もつき風邪をひきにくい強い体になります。
ダンスはただ正確に踊れば良いものではありません。
豊かな表現力が求められます。
表現力が秀でている人の演技は、目を惹くものがあります。
指導者の適切な指導や、表現力のある仲間の演技から影響を受けて、子ども自身も表現力を身につけていきます。
ダンスは一体感が大事になりますので、仲間とのコミュニケーション力が養えます。
ダンスは、人前で発表する機会があります。
人前で踊る時に、初めはとても緊張しますが、2回目、3回目と回をこなすごとに度胸もつき、緊張しにくくなります。
人前で何かを披露する経験をしておくと、他の場面でも自信を持って表現できるようになります。
小さいうちからぜひ身につけておきたい力ですね。
まとめ
今は、自分自身の考えや思いを表現することが求められている時代です。
人前で踊るという経験は、子どもにとって今後の社会を生き抜くうえでのスキルとなります。
教室選びにあたっては、子どもの興味や送迎、金銭的な条件に加えて指導者の資質も重要です。
ダンスが苦手な子にも適切なサポートや指導方法で目標に近づけてくれる熱意と能力をもった先生を見極めてください。
よい指導者のもとで、お子さんが生き生きとダンスに打ち込むことができれば、親御さんはこの上ない喜びを感じられるでしょう。