習い事芸術

男の子にも人気のピアノは何歳から始める?費用やメリットと共に解説

ピアノを弾く男の子

かつては、女の子の習い事という印象が強かったピアノですが、最近は男の子にも人気があります。
とはいえ、スイミングやサッカーなどのスポーツに比べて、ピアノを習う男の子はまだ少数派。
それに、習わせようと思っても、ピアノは「早いうちに始めるべき」、「費用が高額」などという話を聞くと、いろいろ不安になってしまうものです。

この記事では、ピアノを習い始めるのに適した年齢や費用、男の子に習わせる時のポイントなどを解説します。

ピアノは何歳から始めたらいいの?

「ピアノを始める時期は、早い方がいい」という話をよく聞きますが、本当のところはどうなのでしょう。
確かに音楽の専門家の中には、早く始めることを勧めている人もいます。

しかし、様々な角度から総合的に判断すると、ピアノを本格的に始めるのに適した時期は、4、5歳頃と考えられます。
実際にピアノ教育に携わってきた人の話や、音楽教室の募集年齢が参考になりますので、いくつかご紹介します。

幼児教育の専門家の1人は、ピアノを本格的に習うなら、早くても5歳頃と指摘

ピアノ塾で長年講師として幼児教育に関わってきた正司昌子さんは、書籍「まちがえない!子どもの習い事」(※1)の中で、ピアノを本格的に習い始める時期は、早くても5歳頃が良いと指摘しています。
「どんな習い事でも先生の指示を理解できないと難しい」という理由からです。

ただし、正司さんは、3歳くらいの子を、ヤマハの音楽教室の幼児クラスや、リトミック教室に入れて、音楽に親しませることはよいとしています。
音楽的センスを高めるためには、ごく幼いうちから音楽に親しめる家庭環境が大切です。
ピアノを本格的に習い始める前に、お母さんと一緒にCDを聴いたり、歌ったり踊ったりして、家庭でも音楽に親しむ機会を作るといいでしょう。

大手の音楽教室でカワイのピアノレッスンは、4歳から開始

カワイ音楽教室のピアノレッスン開始年齢は4歳です。
年齢設定の理由として、ピアノ演奏に必要な「手指の発達」と、楽譜を読むための「認知の発達」という点で、無理なくレッスンができるのが4歳だからとしています。
3歳児でも入ることができるコースもありますが、ピアノを弾くというよりは音楽に親しむことに重点を置いた内容です。

個人ピアノ教室の受け入れ年齢は何歳くらい?

個人のピアノ教室を探せる「わたしのピアノ教室」というサイトでは、個人教室の先生方のピアノ開始年齢に関する意見をまとめて掲載しています。

それによると、レッスン開始年齢は、4~5歳ころと回答している教室が多くみられました。
ピアノを習い始める生徒の条件としては、

  • ひらがなを少し読める
  • 数がわかる
  • 左右がわかる
  • 言葉をつかったコミュニケーションができる
  • あいさつや一人でトイレに行けるなど日常生活に支障がない

といった内容が多数ありました。
個人の教室では、年齢だけではなく、個人の発達具合も考慮したうえで、レッスンが可能かを判断しているようです。

有名なピアニストは、かなり早い時期から良質な音楽に触れている

世界で活躍しているピアニスト・辻井伸行さんのピアノレッスン開始は、1歳5か月です。
非常に早い時期から始めている印象ですね。

しかし習い初めの頃は、先生の膝にのって親指でピアノの鍵盤を鳴らしたり、先生の弾く演奏を楽しんだりする程度だったそうです。
辻井さんは、1歳前からお母さんが流していたクラシックCD音楽を楽しく聴いていたそうで、音楽に親しむ家庭環境が整っていたといえます。

クラシックだけではなく、大衆的な音楽にも積極的に関わる、ピアニスト・作曲家の清塚信也さんは、本格的にピアノを習い始めたのは5歳からです。
ですが、その3年前からすでに音楽教室に足を運んでいました。

2歳半年上のお姉さんのピアノレッスンにお母さんと一緒に同行していたそうです。
お姉さんのレッスンを見学している間に、自然と絶対音感を身につけていたといいます。

以上のことから、ピアノの本格的なレッスンは4,5歳から始めるのが一般的ですが、それ以前から習い始めることができる教室があることがわかりました。
ピアノを習わせる前のごく幼い頃から自然に音楽に親しめるような環境を意識的に家庭で作ることが、本格的なレッスンに入る前の土台作りにとって大切です。

ピアノを習うのにかかる費用は?

ピアノを習うのには、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
グランドピアノを購入して習い始めるとすれば、ピアノだけでも200万円くらいします。

しかし、楽器はすでに持っている人が始めるのであれば、月謝とその他の経費だけでできますから、安く抑えれば年間十数万円で収まるかもしれません。
ピアノを習うのに必要な費用について、大きく3つに分けて解説します。

  1. ピアノ本体
  2. レッスン代(月謝や入会金、場合によっては施設料)
  3. その他の費用(発表会代、検定代、楽譜、ワークなどの教材費、調律代)

ピアノ本体

ピアノには、グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノの3種類があります。
新品の場合、グランドピアノは130万円~、アップライトピアノは45万円~購入できます。
電子ピアノは、4万円ほどのものが売られていますが、習い事として始めるならば最低でも15万円ほどのものを購入したいですね。

音楽家を目指すなら、アコースティックピアノの購入は必須でしょう。
電子ピアノは鍵盤のタッチが違うので、趣味で習う場合でも、アコースティックピアノが理想的です。
しかし、現実的に電子ピアノは価格も手ごろですし、ヘッドホンをしながら周囲に音が漏れるのを気にせず練習できるというメリットもあります。

総合的に考えて電子ピアノを選ぶ場合は、電子ピアノでも教えてもらえるかどうかを事前に教室に問い合わせすることをオススメします。

レッスン代(月謝や入会金、場合によっては施設料)

ピアノの教室には、ヤマハ、カワイなどの大手音楽教室と、個人教室があります。
著名な講師でなければ、一般的には個人教室の方が月謝は安いことが多いです。

ほとんどの教室では、レベルが上がるにつれて、レッスン料も上がります。
5歳児が週1回のレッスンを受ける場合の相場は、月に4,000円~10,000円程度です。

参考として、ヤマハ音楽教室の東京都中央区にある月島センターの料金をあげておきます。

4,5歳 幼児科(1回60分 グループレッスン)

入会金:5,000円
レッスン料:6,500円(月)
施設料:2,000円(月)
教材費:入会時 7,600円 以降は半年ごとに5,400円

毎月のレッスン料は全国のヤマハ音楽教室で一律ですが、施設料は教室によって異なります。

その他の費用(発表会代、検定代、楽譜、ワークなどの教材費、調律代)

楽譜・ワークなどの教材費

楽譜、ワークなどの教材費は、1冊1200円~2,000円程度です。

発表会に関わる費用

発表会を行う教室の場合、参加費、先生へのお花代、衣装代などがかかります。
参加費は、5,000円~20,000円程度です。

検定代

グレード(検定代)は、幼い頃はそれほど高くなく、5,000円以内には収まるでしょう。

調律代

アコースティックピアノの場合は、1年に1回調律代として12,000円~20,000円。

教室によっては、発表会や検定をやらないところもあります。
大手、個人に関わらず、月謝以外にはどのような費用がかかるのか、あらかじめ確認をしておくと安心です。

ピアノを習うとどんな効果があるの?4つのメリットをご紹介

ピアノを習うとどのような効果が期待できるのでしょうか。
メリットとしては、「脳が活性化する」「音楽の成績が良くなる」「忍耐力がつく」「外国語の習得に役立つ」などです。
それぞれについて、具体的に説明します。

脳に良い刺激が与えられる

ピアノは、左右の手で別の動きをする楽器です。
左右別のリズムを奏でると、左右の大脳をつなぐ脳梁(のうりょう)が太くなり、情報処理能力が向上することがわかっています。

楽譜には、音の高低、長短、拍子、などたくさんのことが書かれています。
その楽譜を理解し、瞬時に鍵盤を弾くという複雑な作業を通じて、脳が活性化されるのです。

音楽の成績が良くなる

ピアノを習っていた人の多くが、「学校の音楽の授業の成績が良かった」と言います。
ピアノを習っていると、楽譜を読めることはもちろん、リズム感や、音の高低、表現力などの音楽的要素を知らず知らずのうちに身につけています。

ピアノができると、合唱の伴奏を任されることもあり、特技を発揮できれば、自信がつきます。
その結果、学校生活にも良い影響を与えられるのです。

忍耐力がつく

ピアノは毎日練習しなければ、上達しません。
できない箇所を弾けるようになるまで、繰り返し練習することで忍耐力がついていきます。

幼くてじっと座ってレッスンを受けられなかった子でも、レッスンを重ねるうちにじっと集中していられるようになるといいます。
レッスンを通じて身につけた忍耐力は、勉強や日常生活を行ううえでも活かされるでしょう。

外国語の習得に役立つ

外国語を習得する際に、ピアノで培った聴く力が役立つという研究があります。

私は5歳から小学校4年生までピアノを習っていました。
中学校1年生から、NHKのラジオ英会話を毎日聞いていたのですが、英語のリズムや発音を感じることに苦労せず、楽しく学べた記憶があります。

大学は英文科へ進み、アメリカへの短期留学の際には現地の人に発音が良いと褒めてもらえました。
ピアノで耳が鍛えられたおかげで、英語のリスニング力が向上したのだと思います。

男の子だと友達にからかわれない?

ピアノを習っているのは、女の子が多いです。
男の子の親御さんは、「ピアノを習わせたいけれど、友達にからかわれないか心配」という方もいらっしゃることでしょう。

確かに、小学生くらいの男の子は、少しでも周りと違うことをやっている子をからかう傾向があります。
そのため、ピアノを習っている男の子の中には、ピアノを習っていることを友達にひた隠しにしている子がいるほどです。

でも、中学生くらいになるまで頑張って練習をして上達すると、友達の目が変わります。

合唱の伴奏を任されるようになれば、男の子ならではの力強く迫力のある演奏を披露できます。
ある程度成長すると、ピアノを弾ける男子は尊敬のまなざしで見られるようになるのです。

私が中学生時代に、普段はもの静かな男の子が、音楽の授業でピアノを上手に弾いているのをみて友人一同騒然となったのを覚えています。
男の子が楽器を弾けるというのは大変カッコいいですよね。

とは言え、中には男の子の友達から「男のくせにピアノを弾くの?」と心無いことを言われることもあるかも知れませんね。
「そんなことは気にしない」と言いきれる強さがあれば一番ですが、友達からのからかいは、子どもにとってキツイと感じるもの。

どうしても周囲の目が気になるのであれば、しばらくは、習っていると公言しないという手もあります。
練習を積んで、発表会や合唱の伴奏などで上手にピアノを演奏できるようになれば、友達の反応も変わるのではないでしょうか。

ピアノを通じて音楽の世界を体感させてあげて

ピアノはあらゆる音楽の基礎になります。
別の楽器に取り組む際にも、ピアノを通じて得た知識や技術は非常に役立ちます。

ピアノは世界の公用語。
言葉が通じにくい外国でも、楽譜を見ればお互いに演奏をすることだってできますよね。
たくさんの可能性を秘めたピアノを通じて、お子さんに音楽の世界を体感させてあげてください。

(※1)まちがえない!子どもの習い事

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