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小学生に人気の習い事「サッカー」を徹底解説!

子供の習い事として人気があるサッカー。
サッカー日本代表「サムライブルー」や「なでしこ」の活躍、そして2020年東京オリンピックを来年に控え、ますますサッカーは盛り上がっています。

大人も子供をも魅了するサッカーですが、少し前までは男の子の習い事として人気がありました。
しかし、現在は女の子も多く、環境の改善や女子選手の活躍の場も広がっています。
息子2人がサッカーをしている現役サッカーママが保護者目線からサッカーを徹底解説します。

サッカーを習うメリットはこんなにたくさんある

サッカーを習うメリットは、たくさんあります。
実際に息子たちは小学1年生からサッカーを始め、高校生になった現在も続けています。
子供はもちろんサッカーを楽しんでいますが、親としてもサッカーを習って本当に良かったと思います。
では、実際にサッカーを習ってよかったと思うメリットをご紹介します。

  • 体力がつく
  • ゲームばかりではなく外で遊ぶようになる
  • 目標に向かって努力する大切さを学ぶ
  • 学校の授業や運動会でも活躍できる
  • チーム競技であるため、仲間と協力することを覚える
  • 大人になっても続けることができ、コミュニケーションツールのひとつとなる
  • 判断力がつく
  • 自立する

以上の点は、男女ともサッカーを習うことによって身につくメリットと言えます。

女の子の場合、女子だけの教室やチームに所属するのか、男女混合の教室、チームに所属するのかでメリットは異なります。
女子のチームであれば、上記のようなメリットがあり、男の子とメリットは変わりません。
しかし、女の子が男の子と一緒にサッカーをすることによるメリットはこの他にもあります。

  • 負けん気が強くなる
  • 人一倍努力をする
  • 自立するスピードが速い

まだまだ男女混合のチームでは、男の子の方が競技人口が多いこともあり女の子の比率は少ないです。
しかし、女の子は男の子と切磋琢磨することにより、強い気持ちを持ち、また高学年になると着替えなどの問題も出てきますが、自分で場所を確保し着替えるなど自然な形で自立できるようになります。

実際に、息子が所属していたチームでは同学年に女の子がいました。
男の子に負けたくないと一生懸命に努力しており、小さい頃から一緒にサッカーをしていたので何年も見てきましたが、保護者が驚くほど上手になり実際に試合にはスタメンで出るほどでした。

うちの子供にあってるのはどっち?少年団?それともサッカースクール?

子供にサッカーを習わせる時に、少年団に所属するのか、サッカースクールに入会するのか、迷いますよね。
さらにサッカー人気に伴い、多くのチームやスクールが新しくできていることもあり、さらにどこで習うのがいいのか分からなくなることもあると思います。

実際に私はママ友からそのような相談を受けたことが多くあります。
息子2人は少年団に所属しながら、少年団の練習がない日はサッカースクールに通っていました。
子供の向き、不向きをもちろん考える必要はありますが、それと同時にどこまで親が子供のサッカーをどれだけ応援できるのかということも考えて選ぶ必要があります。

少年団とサッカースクールの違い

少年団とサッカースクールは同じサッカーという習い事でも、目的、費用、練習内容、練習回数、親にかかる役割などが異なります。

子供がせっかくサッカーを習って楽しんでいるのに、その違いを知らなかったことにより親の都合でやめることになってはかわいそうですよね。
実際にそのような理由でやめた子供が息子のチームにもいました。
親にとっても苦渋の決断であり、またそれは決して悪いことではありません。
しかし、後で後悔しないようにその違いをしっかり知っておくことをお勧めします。

少年団の場合

費用

少年団の月謝の相場は3,000~5,000円です。
Jリーグの下部組織のチームであれば月謝は10,000円のチームが多いですが、街の少年団であればそこまで高くはありません。

月謝以外に、チームによっては保護者会費が1年に数千円かかることもあります。
また、県外に遠征に行くことも多いため、その都度遠征費が必要となります。

その他、チームで揃える練習着やジャージ、バッグなどが必要になります。
もちろんサッカーをするので、ボール、スパイク、トレーニングシューズ、室内の練習用シューズ(フットサルシューズ)などが必要です。

練習の回数

練習はチームや学年によって回数は異なりますが、週に3~4回ほど練習するチームが多いです。
土日は試合があることも多く、家族旅行などは行くことがほとんどできなくなります。
高学年になり公式戦や遠征が多くなるとどうしてもサッカー優先の生活になってしまいます。

練習方法

チームによっては、曜日によって練習場所が異なる場合があります。
そのため、子供が自分で通うことができる日もあれば、送迎が必要な場合もあり、そのチームの練習場所の状況によって確認が必要です。

また、練習方法は基本的なパスやドリブル、シュートなどの動作を覚えることから始まります。
低学年であれば、まずサッカーを楽しむ、仲間と一緒に元気にボールを追いかけるといった練習内容がメインとなります。
しかし、低学年でも交流戦などがあるため、試合に勝つ、負けるといったことを学びます。

学年が上になると個人スキルを磨きながら、試合に勝つための練習をします。
個人の技術というよりは、チームの勝利をめざす練習になります。
自ずと、試合に出ることができる選手と出ることができない選手が明確になってきます。

公式戦に出場できる

少年団の多くはサッカー協会に登録してあり、公式戦に出場します。
もちろん、選手もサッカー協会に選手登録をして出場することになります。
小学生の大会で一番大きな大会、「全日(ぜんにち)」と呼ばれる「JFA 全日本U-12サッカー選手権大会」の出場を目指し、地方予選を戦うことができます。
その他にも、各地方の選考会で合格した優秀な選手は「トレセン」と呼ばれる優秀な選手の発掘と育成を目的とした活動に参加することができます。

サッカースクール

費用

年会費は月謝1ヵ月分~10,000円、月謝は6,000~10,000円と各スクールによって差はあります。
ほとんど遠征などはないため、必要となる経費はボール、練習着、スパイク、バッグなどです。

練習回数

ほとんどのスクールは週1回ですが、希望によって2回、3回と選ぶことができるスクールもあります。
もちろん回数が増えれば、月謝はその分割り増しになります。
試合が少ないため、土日の練習はほとんどなく家族や友達との休日を楽しむことができます。

練習内容

個人の技術を高めることに特化したスクールと、サッカーを通じて体を動かすことを目的としたスクールに分かれます。
息子たちが少年団と併用して通っていたスクールは、個人の技術を高めることに特化したスクールです。
これは、少年団に所属している子がチームで練習できないことを修得するために通うサッカーの塾のようなものです。
一方、それ以外のスクールは、サッカーを通して体を動かす、サッカーの基本を学びながらサッカーを楽しむといった教室になります。

試合は少ない

サッカースクールは基本的にサッカー協会には登録しておらず、選手も選手登録をしません。
そのため、公式戦に出場することはできません。
交流戦のような練習試合は参加することができますが、同法人内のサッカースクール同士で試合をすることが多く、少年団との関わりはほとんどありません。

それぞれの目指すものは何?

少年団は、試合に勝つことを目標とし、中学校、高校と本格的にサッカーを行いたいと思う子供が多いのが特徴です。
少年団に入団することにより、そうした勝つことに向けた練習や意識付けがされる環境に身を置かれるため、入団後にそう思うようになることが多いです。

本気でサッカー選手を目指す子供も多く、少年団の選手が全員プロを目指しているわけではないかもしれませんが、少なからずそうした意識をもって取り組んでいる子も多く、指導者の方も勝利を目指し指導は厳しくなります。

スクールは、勝利を目指すことに重きをおいてはいません。
子供の体の成長やサッカーの楽しさに重きをおきます。
仲間同士で楽しく体を動かし、外で活動する楽しさを身に付けることができます。

少年団とスクールでは、子供も親も置かれる環境が全く違います。
本気でサッカーに取り組みたいかどうかが選ぶポイントのひとつになるかもしれません。
息子たちの場合は、元来勝気な性格ということもあり、勝ちたい、負けたくないといった性分であったため、少年団に所属しました。

親の役割

少年団は指導者の方のみで運営しているわけではなく、保護者会というものが多く存在します。
練習の際にはお茶当番といって練習中にお茶やテントを用意し、指導者や体調が悪くなった子供のお世話をする係があったり、遠征の宿泊先の手配が必要な場合もあります。

息子たちの所属していた少年団は6年生を送る卒団式があり、その会場の手配や準備なども保護者が全て行います。
チームの活動を支える役割があります。
また、公式戦になるとお父さんが審判をする必要もあったりと親の負担は少なからずあります。

スクールは、基本的に保護者は子供の送迎のみでそれ以外は何もしなくてもよいというスタンスです。
そのため、親の負担はかなり軽減されます。

こうした保護者の役割についても入団する前に事前に確認しておくことをお勧めします。

子供の運動神経がググっと伸びるゴールデンエイジ

「ゴールデンエイジ」という言葉を聞いたことはありますか?
このゴールデンエイジを知っているのと知らないのでは大きく子供の将来に差が出ます。
このゴールデンエイジをもったいないことにしないためにも有効に活かしましょう。

ゴールデンエイジって?

子供の運動神経が著しく発達する時期のことをゴールデンエイジと言います。
このゴールデンエイジと言われる年齢は9~11歳です。

この時期は、自分が思ったように体を動かせる時期であり、これまでに行ってきた基本的な動作の応用を見ただけで理解し、習得できるようになります。

また、これまでできなかった技術なども突然できるようになったり技術、センス、判断力などが大きく成長する一生に一度のとても大切な時期です。

ゴールデンエイジに親がするべきことは?

とにかく体を動かす環境を整えることです。
サッカーに取り組む環境作りが必要ですが、ひとつのスポーツにこだわる必要はありません。

息子たちは、サッカー以外にも空手やスイミングをしていました。
そのため、このゴールデンエイジを迎えたときには、どのスポーツも格段に成績は上がりました。
サッカーが忙しくなっていたのですが、あえてこの時期はスイミングも空手も継続することを応援しました。

子供の頃に覚えたスポーツを長年中断していても、大人になって再開したらできているというのはこのゴールデンエイジの時に完全に習得したことによるものだと言えます。

サッカーが伸びる子、伸びない子は、親を見ればわかる?

とても衝撃的なタイトルではないでしょうか。
これは実際に、指導者の方がよく言われる言葉です。
サッカーだけではなく人生においても同じことが言えると思います。

子供を伸ばす親とは?

サッカーだけに関わらず、スポーツをしている子供をお持ちのお父さん、お母さん、それは応援ですか?それとも、怒っているのですか?

この言葉がグサリと心に突き刺さった方、大丈夫です。
この言葉が何も響かない方、要注意です。

子供が一生懸命サッカーを頑張っている。
でも、ミスをしてしまいますよね。

いつもスタメンで試合に出ていても、出ることができない時もあります。
試合に勝ちたかったけど、負けてしまう、そんな日もあります。
そう、サッカーはいつもいつも自分の子供がエースではありません。
誰かに抜かれることもあります。
ミスをするから次につながるのです。

しかし、それを頭ごなしに怒ったり、いつも誰かと比べたり、時には指導者の批判を子供の前でしたり、指導者と真逆なアドバイスをしたり、試合中に怒鳴ったり。
これでは子供は成長しません。

親が子供を潰してしまいます。
あくまでもサッカーは「プレイヤーズファースト」です。
サッカーをするのは親ではありません、子供です。

少年団の子供の試合では、かなりお父さん、お母さんが大きな声でコート外から「シュート打て!」「○○にパス」などという声が聞こえます。
これはNGです。
まさに子供の可能性を潰します。

親はミスをしても負けても、そのことをとがめず子供が何か言ってきた時にフォローをする、そしてご飯、洗濯、送迎、お風呂の準備でいいのです。
それができる親の子供は伸びます。
大人の目を気にせずプレーをします。
家で何か言われている子供は、私でもすぐにわかってしまうので、当然指導者の方はわかってしまいます。

子供にサッカーを習わせようかな?と思うお父さん、お母さんへ

サッカーは、攻守が瞬時に入れ替わるスポーツです。
すべてが同じ場面ということがなく、いつも瞬時の判断が必要です。

また、運動量も多く、日本でもとても人気があり、環境も徐々に整ってきています。
プロ選手を目指し頑張るのも素敵なことです、サッカーを楽しむことも素敵なことです。

サッカーは何もプロになるためにするわけではありません。
結果としてプロになる選手がいるのです。

サッカーはとても魅力的で楽しいスポーツですが、どうぞ子供を親の身代わりにしないでください。
自分の夢を子供に背負わすことはせずに、子供がどういった環境でサッカーをしたいのかをよく話し合って、サッカーとの関わり方を決めてくださいね。

サッカーは競技人口が多いため、大人になってからもサッカーがコミュニケーションツールとして役に立つこともあります。
ぜひ、サッカーを親子で一緒に楽しんでほしいと思います。

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あなたはこれまで何を学んできましたか?

学ぶというと学校での勉強が連想されますが、習い事や書籍で知識を得る事も立派な学びです。
人は学ぶ事で視野が広がり、人生の可能性が広がります。
ただ、何かを学びたい時、こういった思いを抱いた事はないでしょうか。

「もうすぐ受験だけど、効果的な勉強方法はないかな?」
「子どもに習い事をさせてみたいけれど、どんな習い事がいいかな?」

勉強はしたいけど、どうやって学んでよいかわからない。
お子さまに習い事させている方に聞いてみたいけど、身近に聞ける人がいない。
運良く周りに聞ける人がいればよいのですが、そうも言えないのが現実ではないでしょうか。

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