中学受験の塾はいつから?塾選びのポイントや大手受験塾の特徴を紹介
お子さんの将来を考えて「有名大学へ入学させたい」と思い、中高一貫校への受験を検討している方も多いのではないでしょうか。
実際に、灘中学・高等学校や、開成中学・高等学校は、毎年多くの東大合格者を出しています。
この記事では、中学受験をする大多数の子が通う中学受験に特化した塾について取り上げます。
中学受験対策を得意としている塾のメリットやデメリット、塾選びのポイント、かかる費用などの情報を、わかりやすく解説します。
中学受験はどんなメリット・デメリットがあるの?
中学受験に対して、「そんな小さなうちから勉強ばかりさせてかわいそう…。」という声を耳にすることはありませんか?
本人がやりたくないのに親が無理やり受験勉強をさせるのは確かに気の毒かもしれません。
しかしながら、小さい頃からコツコツと学習をする習慣をつけて、本人が意欲的に勉強に取り組めるのであれば、その時の努力は本人の将来にきっと役立つことでしょう。
実際のところ中学受験をすることでどのような効果があるのでしょうか。
逆にデメリットはあるのでしょうか。
中学受験をするメリットやデメリットを、私の経験談とともにまとめてご紹介します。
メリット1:将来生きるのに必要な力が育つ
本格的に中学受験に向けて学習をする9歳から12歳ころは、ゴールデンエイジと呼ばれています。
ゴールデンエイジは、脳の成長がめざましく、多くのことを吸収できる時期と言われます。
この時期に多くの情報にふれ、より深く考えることで、学力の基礎を作ることができるのです。
さらに受験合格という目標に向かって努力することは、お子さんが将来生きるのに必要な人間力を高めることにつながります。
苦手な科目を勉強をしたり、工夫をしてみごと得点を伸ばすことが出来た時に、「やればできる」という思いが自信につながります。
メリット2:子供に本物の学力が身につく
学校の授業では、子どもたちに基礎的な学力をつけることが目的です。
一方で、受験勉強では応用力や柔軟な発想力が試されます。
2020年度からは大学入試センター試験がなくなり、大学共通テストが行われます。
今後は、選択式ではなく記述式の問題に変更されます。
今まではどちらかというと知識があるかどうかを問う問題が多かったのですが、これからは覚えたことを応用し、自ら考えて活用する力が重視されるようになります。
幼いころから物事を深読みしたり、分析したりする習慣をつけておくことで、将来の大学受験だけではなく大人になってからも本物の学力をつけることができます。
メリット3:大学入試に有利
名門と言われる中学・高校一貫教育校に入ることは、大学に入学する際にも有利になります。
大学入試にとってメリットとなる理由としては次の通りです。
◆6年間の勉強を早く終わらせることで残りの時間を受験対策にあてられる
多くの私立中高一貫校では、公立校の中高6年間の学習を、高2のうちか、高3の早い段階で学び終えるようにカリキュラムを組んでいます。
学ぶべき内容を早いうちに終わらせることによって、残りの1年間を受験対策にあてることができます。
◆向上心の高い仲間からよい刺激を受けられる
子どもたちにとって学ぶ環境はとても大切です。
特に友人たちにより強く影響を受けますよね。
その点、名門校には、難しい試験を突破した向上心の高い生徒が多いので、競い合うなかで、成績を伸ばしていくことができます。
お互いに高め合って勉強に取り組むことによって、難関大学に合格しやすくなるのです。
◆難関私立大学の推薦枠がある
私立中学の中には、高校、大学まで併設している学校が多くあります。
難易度が高い、早稲田・慶應義塾・明治・立教・法政などの私立大学にも附属中学校・高校が存在します。
附属中学・高校に入学できたら、推薦で大学へ進学できる確率が高くなります。
実際に、有名私立大学には附属高校出身者がかなり多く、これらの大学の進学を希望する場合は、附属中学に入学しておくと有利です。
これまでは中学受験のメリットを解説してきましたが、中学受験にはデメリットもあります。
次からは中学受験のデメリットについてご紹介します。
デメリット1:主体性が育たない
中学受験は、塾の送り迎えや、学習スケジュールの管理など、親が積極的にかかわる場面が多くあります。
親がかかわりすぎて「親にやらされている感」が強まると、主体性が育たずに、受け身の子になってしまうリスクがあるので注意しましょう。
うまくいかないことがあると、すぐに人のせいにするような子にならないよう、上手に関わっていきましょう。
デメリット2:劣等感を植えつけてしまう場合も
進学塾では、定期的に模擬テストが行われ、現在の成績や苦手な部分がはっきりとデータで示されます。
親は、結果が悪いとどうしても子どもを責めてしまったり、厳しく当たってしまったりしがちです。
私も、テストの成績が悪かったときは、ついネチネチ説教してしまうことがあります。
子どもは成績が出るたびに親に怒られていては、勉強自体が嫌になり、「自分はどうせダメなんだ」と劣等感を植えつけられてしまうかもしれません。
親は本人が頑張った結果について、ダメ出しすることはやめましょう。
以前、難関中学の受験に成功し、お子さんを東大に2人合格させた方の講演会を聞きにいったことがあります。
その時の講演で印象に残っている言葉があります。
それは、
「万が一受験に失敗したとしても、お金も時間も無駄だったとお子さんに言うのは絶対にやめてください。勉強の目的は合格ではなく子供の成長です。結果が期待通りではなかったときのフォローを間違えると、お子さんの成長がそこでとまります。」
という言葉です。
受験を考えている方は、ぜひこの言葉を頭に入れておきましょう。
デメリット3:受験テクニックと入学後の学習は違う
競争率の高い学校の入試問題を見たことがありますか?
入学希望者が多い難関校の問題は、大人の私にも解ける自信がない、とても難しい内容です。
だからと言って入試だけに照準をあわせて難しい問題ばかりを解くのはおすすめしません。
基礎的な勉強もしっかりしておきましょう。
基礎学力がないと、偏差値が高い難関校に入れたとしても、その後の授業についていけなくなり落ちこぼれてしまうリスクがあるからです。
学校の勉強がわからなくなったり、テストの順位が低かったりすると劣等感を抱いてしまう恐れがあります。
やる気を失ってしまうだけではなく、場合によってはせっかく入った学校を不登校になってしまうかもしれません。
試験合格だけをゴールにするのではなく、入学後のことも考えて学習する内容を決めましょう。
デメリット4:時間と費用がかかる
親が中学受験に向けて子どもを進学塾へ通わせると、費用の負担が大きくなります。
特に受験が近づく6年生の1年間は、かなりの出費を覚悟しなくてはなりません。
私立の学校に合格すると、公立校よりも授業料などが高く、大学に進学したときには、教育費が膨大になります。
将来の教育費として用意できる金額をトータルで考えて、かけられる費用内でやりくりしないと、家計を圧迫して大変なことになってしまいます。
さらに、塾へ通うようになると塾での学習時間と、自宅での宿題に時間をとられます。
中学受験には、費用も時間も相当かかることは覚悟してのぞみましょう。
デメリット5:無理強いは最悪の結果になることも
友人の息子さんは、親に言われるがまま中学受験をし、難関校に合格しました。
周囲からとてもうらやましがられていたのですが、本人の感想は違ったようです。
「学校に行っても毎日勉強ばかりで全く楽しくない。通う意味がわからなくなった。」といい、不登校になってしまいました。
本人は、部活や友人との時間をもっと楽しみたかったのだそうです。
子供の意思を大切にせず、親の思いを押しつけてはいけないと痛感しました。
塾に通い始めるのはいつから?
「友達の○○くんは、塾に通っているらしい。」などというウワサを聞くとあせりますよね。
実際に、塾には何年生ぐらいから通い始めるべきなのでしょうか。
一般的に多いのは4年生から
多くの進学塾では、中学受験難関校向けコースは新4年生から設定されています。
個人的には、塾の雰囲気に慣れておくために、小学校3年生の2~3学期くらいから塾に入るか、冬期・春期講習に参加した方がいいと思います。
5年生からではちょっと遅い?
5年生から塾に入るのでは遅いのでしょうか?
できれば、遅くとも4年生には塾に入った方がよいでしょう。
というのも、4年生で塾に入り、すでに受験勉強をスタートしているお子さんが多いので、5年生から入った場合は、1年分の遅れを埋め合わせなければなりません。
高学年になると、学習内容がより難しくなって、量も増えるので遅れを取り戻すためには、かなりの勉強時間を要します。
中学受験を考えていて、塾へ通える環境が整っている方は、4年生から塾に入ることをおすすめします。
低学年から通う場合の注意点
低学年のうちは、学習の習慣づけと、学習して新しいことを知ることの喜びや楽しさを感じる重要な時期です。
低学年からの塾通いを考えている場合は、お子さんへの対応がその後を左右します。
テストの結果などに親がいちいち反応して怒ったり、喜びすぎたりすると、子どもは親の顔色をうかがうようになります。
さらには「満点を取らなくては」というプレッシャーから、勉強が嫌いになってしまうこともあるので注意しましょう。
補習塾と進学塾は何が違うの?
塾には、中学受験指導が目的の進学塾と、学校の勉強の苦手な部分を教えてもらえる補習塾の2種類があります。
お子さんの学力や通わせる目的にあった塾を選びましょう。
- 進学塾・・・中学入試で点数をとれるよう、受験指導を行う塾
- 補習塾・・・学校の勉強の苦手な部分を克服し、学校のテストで高得点を狙うための塾
中学受験ではひねった問題が多く、学校によっても傾向や特徴が違います。
入試問題の得点を伸ばしたいなら、受験対策に焦点をあわせた進学塾を選ぶことが必須です。
進学塾の中には、塾に入る前に入室テストを実施しているところもあります。
テストによって塾に入れるかどうかが決まったり、学力レベルに応じてクラス分けされたりします。
進学塾の特徴をあげてみましたので、参考になさってください。
◇進学塾の特徴◇
- 有名校合格のノウハウがある
- 指導力の高い講師陣がそろっている
- 志望校別のコースがある塾も
- 過去問の研究や、出題傾向の分析もしている
- 受験情報が豊富
- 難易度別のクラス編成、レベルにあった授業が受けられる
中学受験に失敗しない塾選びのポイント
受験に合格するための塾選びですが、入ってから「思っていたのと違う」なんてことにならないように、事前にチェックした方がいいポイントをおさえておきましょう。
1.希望の学校の合格実績
まずは、志望校を決めましょう。
進学塾によって合格実績の高い中学校は異なります。
子どもの志望する学校の合格実績が高い塾を選べば、入試対策や過去問データが豊富にそろっていて、より効率よく有利に勉強をすすめることができます。
合格実績をチェックするときは「通おうとしている校舎からの実際の合格者数」を確認しましょう。
塾全体の合格者数が多くても、その校舎の合格者数が少ない場合は、要注意です。
2.地方在住で、首都圏の難関校を受験したい場合
私の転勤族の友人は、今は地方の政令都市に住んでいますが、お子さんの受験は首都圏の中学を検討しています。
ところが、地元の塾では「その地区の難関中学入試」に特化した内容の講義が多く、首都圏の志望校の受験対策は、対応してもらえないそうです。
志望校の地域によって、入試科目や難易度、受験傾向に大きく違いがあるため、大多数の子どもが受ける学校に照準を合わせた講義内容になるのは仕方がないことです。
しかし、友人のようなケースの場合は困りますよね。
地方に住んでいて首都圏で中学受験を考えている場合は、首都圏の受験データやノウハウを豊富に持っている、全国展開の大手塾への入塾を検討するとよいでしょう。
3.雰囲気や授業の進め方で選ぶ
何度も通うこととなる塾なので、子どもの雰囲気にあった塾を選ぶことも大切です。
性格や雰囲気に合わない塾に無理に通い続けると、勉強自体が嫌になって受験をあきらめてしまうことにもなりかねません。
例えば、大手サピックスや日能研は、成績別のクラス分けをたびたび行うことで有名です。
塾に通うライバルと競い合って成績を伸ばすのが目的ですが、競争が苦手でおっとりしたお子さんには合わないこともあります。
塾のカリキュラム内容や、宿題など、子どもが実際に1週間にこなす勉強の量も塾に入る前に把握しておいた方がいいでしょう。
塾によっては宿題がとにかく多く、それが苦痛でやめたという声も多く耳にします。
4.目的と通いやすさを考慮して場所を選ぶ
受験が近づくにつれ、塾に通う回数や時間が大幅に増えます。
何度も通うことを考え、なるべく自宅から通いやすい場所の塾を選べば、お子さんの体力的な負担や、送迎にかかわる親御さんの労力が減ります。
周囲に受験対応の塾の数が少なく、少し離れた場所へ通う必要がある場合は、毎回送迎が必要となります。
親が送り迎えできるかどうかも考慮して決めましょう。
5.授業料以外の追加料金も把握する
塾に通い始めると、お金が思ったよりもかかります。
塾に入る前に、必要な費用をしっかり確認し、支払い計画を立てておきましょう。
進学塾は、毎月の授業料だけでも高いです。
授業料以外に、模試や特別講習費、補習料などが発生します。
学年が上がると、講習時間も長くなるため、金額がかなり高額になることもあります。
特に6年生になるとゴールデンウィークや、正月などに特訓コースが設定されている場合もあります。
通常授業に加えて「難関コース」、「志望校別コース」に参加が必要で、追加で料金がかかります。
塾で無理にお金を使いすぎて、進学後の学費が支払えなくなるようでは元も子もありません。
収支のバランスをしっかり考え、講習は必要な内容かもしっかり確認し、不要だと感じるものは思い切って受けないという判断も大切です。
中学受験で「中小塾」はアリ?
中学受験といえば、合格実績の高い大手塾というイメージがありますが、中小塾では合格は難しいのでしょうか?
中小塾だからだめということはありません。
次からは、中小塾のメリット・デメリットをご紹介します。
◆中小塾のメリット
- 地元の入試対策はしっかり行っている場合もあり
- 小人数なので講師にわからない点を質問しやすい
- サポート体制が手厚い
◆中小塾のデメリット
- 大手より進路指導情報が少ない
- 合格実績が少ない
- 自分のペースに合わせた学習が優先され、競争心は生まれにくい
- 同レベルのライバルとの競争する機会が少ない
◆中小個別指導も選択肢の一つ
大手塾は、授業形式で学習を進めていくことが多いですよね。
中小塾でも、個別指導を行っている塾なら、自分の弱点をその都度、マンツーマンで徹底的に指導してもらうことが可能です。
個別指導の場合は、費用は少し高めになりますが、時間のロスが少なく、効率よく苦手克服できる点が優れています。
内気で、大勢の前で質問が苦手なお子さんには、一対一でスムーズに質問できる、個別指導はピッタリ合っているといえるでしょう。
中学受験を考えたら費用はどれくらいかかるの?
私立中学の、中高一貫の独自カリキュラムに魅力を感じても、「お金がかかる」イメージが強く、一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
ここでは中学受験を検討している人がかかるであろう、中学・高校の授業料と受験するための費用、塾代についてご紹介します。
◇6年間の授業料◇
- 公立:250万円
- 私立:600万円(2.4倍)
中学・高校の6年間を私立の中高一貫校に通う場合、公立の約2.4倍の授業料がかかるといわれています。
そのほかにも、施設充実費や制服代、教材費、寄付などの費用の負担もあります。
中高一貫の修学旅行は、公立校より内容が豪華で、費用が高くなる場合が多いようです。
◇受験にかかる費用◇
受験料は、1校あたり2~3万円が相場です。
ほとんどのお子さんは、第一志望校以外にすべりどめも受けるため、合わせると7~8校受験することになり20万円程度かかると考えておく必要があります。
合格後、一時金の納付が必要な学校もあるため、合否の進捗をみながら支払いを検討しましょう。
◇通塾費用◇
中学受験は、受験そのものよりも、その前の準備段階の通塾費用の負担が高いといわれています。
多くの方が小学3~4年生から塾に通い始めます。
塾にもよりますが、入会金や月謝、暖房費、夏・冬・春期講習代、テキスト代、テスト代、途中模試、補習費用などがかかります。
4年生から3年間通わせるとしたら、最低200万円は必要と思っていた方がよいでしょう。
大手の日能研やSAPIX、四谷大塚などの6年生の1年間の塾代は約100万円かかります。
6年生は補習や、講習など通塾時間が増えるためです。
中学入試人気大手塾の特徴
中学受験対策に力を入れている人気の大手塾を3社ご紹介します。
(1)独自採点システムのある日能研
日能研は、中学受験対応の塾の中では、日本最大クラスの塾です。
難関校から地方校まで豊富なノウハウを持っています。
他の塾にない特徴として、DI採点という独自の採点システムがあります。
試験後の答案をスキャナーで読み込むことで、テスト後数日以内に採点結果や、解説、成績のデータが自宅で確認できます。
テストを受けたばかりのまだ問題の記憶が残っているうちに、見直しをすることができるので、効率よく学習を進められます。
成績上位者だけでなく、幅広い成績層に対応しているので、お子さんのレベルに応じて適切な指導が受けられる点もメリットです。
デメリットとしては、規模が大きな塾なので、講師から生徒に対する個別のフォローは、他塾より少なめに感じる点です。
日能研は、6年生になると、日特と呼ばれる特別講座が毎週行われるようになりますが、時間的にはかなり長時間拘束されます。
日能研に通っていて、首都圏の難関校に合格した私の姪っ子は、休みの日は弁当持参で、「8時間塾に通って勉強していた」といっていました。
それだけの時間を費やす覚悟も必要ですね。
(2)テストで実力を伸ばす四谷大塚
四谷大塚は、年に2回無料で全国の小学生向けの全国統一小学生テストを行っている、1954年創立の老舗の中学受験塾です。
◇全国統一小学生テストは、受験を考えているならぜひ受けて
全国統一小学生テストは、年に2回無料で受けることができるので、受験を考えている方はぜひ低学年のうちから受けてみることをおすすめします!
「学校のテストでいつも100点だからうちの子は優秀」と思って、何の対策もしないで受けると、「学校の勉強だけではたちうちできない」ことを痛感し、かなりの衝撃を受けます。
早い段階で、この衝撃を受けておくことで、勉強に取り組む意識が親子で変わってきますよ。
わが子には、小1から毎回受験させていますが、毎回全国レベルでの子供の学力の位置づけがわかり、成績の推移も記録されています。
苦手分野も分析してくれているので、今後の学習計画の参考にもなり本当におすすめのテストです。
◇四谷大塚のテスト内容
毎週の週例テストは、入塾テストや、都度行われる組分けテストの結果によって4コースに分かれており、その都度学力の測定ができます。
平均点50~60点に設定された難しい内容のテストです。
6年生の9月以降に4回行われる合不合判定テストは、志望校判定模試としては、最も権威のあるテストとして、サピックスなど他の塾の生徒も受験するほどです。
(3)上位校の合格実績の高いSAPIX(サピックス)
超難関校への合格実績がずばぬけて高いのがサピックスです。
サピックスは、独自カリキュラムで他の塾よりもかなり早くに学習を終え、6年生の1年間は応用問題で実力を高める形になっています。
宿題の量もかなり多く、こなすにはかなりの時間が必要です。
定期的に行われるテストの結果でクラス替えを行うため、「もっと上に行きたい」という競争心が生まれます。
上位クラスの生徒が標準の内容なので、ついていけない場合負担になってしまうこともあります。
何度も行われるクラス替えによってモチベーションが上がる子もいれば、塾内での競争が精神的に負担と感じてしまう子もいますので「合う、合わない」が分かれる塾といえるでしょう。
塾無しで合格はできる?
私は夫の転勤で、北海道の中心都市札幌から、かなり離れた都市に2年ほど住んでいました。
塾は一応ありましたが、中学受験には特化していませんでした。
周囲に中学受験を考えている人が多くない中で、見事札幌の難関私立中学受験に成功している方が身近にいました。
その方は、地元の塾で基礎学力を強化しつつ、自宅では通信教育で評判のよいZ会の受験コースの教材をこなし、合格を勝ち取ったそうです。
塾に通える環境にない方は、通信教育を有効活用するのも一つの方法です。
まとめ
中学受験は高校受験とは違い、低年齢のうちに経験するものなので、本人の努力はもちろん、親が積極的に関わり、サポートする事が必要です。
中学受験を考えているご家庭では、お子さんの学力や性格、やる気をしっかり見極め、受験するかしないかを決めましょう。
受験すると決意したら、今回ご紹介した塾選びのポイントを参考に、ぜひお子さんにピッタリあった塾を見つけてあげてください。
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